布施琳太郎「孤独のイリュージョン」
数百世紀もの時を遡る洞窟壁画と、iPhone以降の社会の情報環境。これらを繋げて思考したり、作品を制作することは少し無謀で暴論であるようにも感じられるかもしれません。そこでこのトークでは、洞窟壁画や動産美術といった先史時代の芸術を、この数年の間に発表されたコンテンポラリーアート、詩、SNSになされた各種ポストと比較しながら読み解くなかで、僕のパースペクティブを紹介します。既に成立した僕の思考や実践の紹介ではなく、これからの芸術について僕が現在進行形で思考していることについて、話をしたいと考えています。
日時:2019年11月14日19時〜
場所:芸宿101号室(〒920-0935 石川県金沢市小立野4丁目2−1すみれ台ハウス)
参加費:1000円(ごはん付き)
布施琳太郎
1994年生まれ。アーティスト。2017年東京藝術大学美術学部絵画科(油画専攻)卒業。現在同大学院後期博士課程映像研究科(映像メディア学)在籍。先史時代の洞窟壁画についてのリサーチとiPhoneの発売以降の社会についての思弁を下敷きに、作品制作をはじめとして、同世代の制作者を広く集めて編纂する展覧会企画や批評などの活動を行っている。主な展覧会企画に「iphone mural(iPhoneの洞窟壁画)」(BLOCK HOUSE、2016)、「新しい孤独」(コ本や、2017)、「ソラリスの酒場」(the Cave/Bar333、2018)、「孤独の地図」(四谷未確認スタジオ、2018)「The Walking Eye/歩行する眼」(横浜赤レンガ倉庫、2019)など。ほか参加グループ展多数。第16回美術手帖芸術評論募集に「新しい孤独」で入選。
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