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執筆者の写真芸宿

ground open 2019 vol.2 深田拓哉|No.18


ground open 2019 vol.2深田拓哉|No.18


日時:2019年11月18日(月)-11月29日(金)

13:00-19:00

会場:芸宿103


(作家テキストより)

私は主に鉄の板を細長く溶断された棒状の鉄を再び溶接し、彫刻を作ってきました。鉄の板を溶断トー

チの先から出る3000℃の炎は厚さ3.2㎜の鉄の板を一気に赤く変色させ裂けるかのように切っていく

と、有機的で工業製品としての自我から解放され、より自然と近しいモノになり鉄が自らの意志によって

歪み曲りカタチを変えるように思えます。

私は鉄という物質が工業製品のような人為的なものと、自然的で無為なものとの間に揺れて存在すると

感じる時があります。そして、人の手で作られる人為的なものと鉄の持つ無為な表情が共存するとき彫刻

はどのような立ち位置にいるのかを考えて制作しています。

今回の展示では、朽ちていくものをモチーフにした作品を展示したいと考えています。朽ちていくものは

物体としてそこにはあるが、やがてカタチを失い物質として地球に還元されていくようにも思えてしまい

ます。無為なものに向かうものと、鉄という物質との両者の関係を探り、私の今後の彫刻に対する立ち位

置や方向を探るような展示を目指したいと思います。

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